スーパーノヴァ

(ワールズエンド)

鉛筆

自分が嫌いというわけではなかったけどもいつでも自分ではない人間になりたくて、人の真似してみたり、人のしないことをしてみることを好んでいた。

 

大人になるとだいたい鉛筆を使わなくなるけれど、そういう理由もあってわたしは鉛筆を使い続け、今も鉛筆が好きだ。

シャープペンやボールペンと異なるところとしては、紙との関係性が一つ挙げられよう。鉛筆は紙の繊維の間に粒子が入り込む、対してボールペンやシャープペンは紙をちょっと掘ってしまう。書き味の違いの一つはそこにあり、わたしが鉛筆を好きな理由も一つはそこにある。

 

昨日、新たな鉛筆の使い手に出会った。(鉛筆を使っていることを初めて知った。)その人の鉛筆はとてもよかった。手削りで、削り口が鈍角になっていた。短い鉛筆を補助軸に挿していた。芯はやわらかめ。多分そんなに高くない鉛筆だった。ひたすらにいいと思ってその旨を伝えたところ、ちびた鉛筆をずらっと並べた写真を見せてくれた。一円玉の半分以下の長さになった鉛筆がパノラマ撮影されていた。こだわりあるんすよね、と内側のエネルギーを見せてくるものだから、こっちまでわくわくさせられてしまってたまらない。(ちょっと子供みたいだった)

 

個性という言葉でひとくくりにするのはもったいないくらいによかった。

ちょっと結論が飛躍するけれど、人間はおもしろいね。

 

その人が鉛筆削るところをみたい。短い鉛筆の削り方をおしえてもらいたい。