スーパーノヴァ

(ワールズエンド)

おかあさんはえらかった

早々に二足のわらじ宣言をしていた拙者であったが、というのも根本には常に迷いがあったのである。口に出すことで叶うであったり、人に話すことによって強固になるという、世に伝わる小話を、拙者にも適応させようとしたのであった。

 

冬の雨は冷たい。

 

音楽の研究をしても何にもならないのではないかという思いが、迫りつつあった。図書館に行って、中学生向けの進路の本を手にとってはとじることを繰り返す。世は安定へと急ぐ。こどもには残酷なことをする。拙者はちっともかしこくはないが、人並み以上の反感だけは持ち合わせている。

 

家では家での顔をする。母がご飯を食べているので、拙者は音楽は何にもならないと投げかけてみた。母曰く、そんなことはわかっていたということである。

貴方は何処へ行っても満足はしない。すぐに分かったような顔をするからである。

 

そうして拙者は音楽の勉強を続けるというn回目の決意をしたのであった。決意の数を数えることは、とうの昔にやめてしまった。