感想
音楽は挑戦だ!歴史は責任だ!
N響のオールラヴェルにいってきました。ラヴェルのことは愛していますから、とっても楽しみにしていました。
ラヴェルのオーケストラ曲は、生ではそんなにたくさんきいたことがなかったのですが、分かったのは大層難しいんだということです。
でもそれ以上に、ラヴェルは管弦楽の魔法使いで、おとぎ話の神様でした。オケがオケの顔に様々な仮面をかぶって踊ってくれるのです。全然違うものになるし、群れのように一体になったり離れたりする、これはすごいと思った。そして何より、音楽は高貴な方々の楽しみでも余興でも、また一部の人のためのものでもなく、これは過去から届けられたものを、現代に呼び起こすこと、挑むことだということです。奏者も、聴き手も、研究者も書き手も、みんな美しい挑戦をしている。
そして音楽史を書くことは、現代に対して責任を負わせること、喜んで負ったということの証明でした。(と思った)
今日のコンサートはとてもよかったです。
追記
どう歴史を書くのか以前に、なぜ書くのか、あるいは本当に書かなければいけないのか