メモ: 10/21

 

自分の好きな作家や、アーティストや、音楽家、好きな絵、好きなアニメ、好きな漫画やゲームそういうの全部、自分だけの宝物だとずっと思ってた。同じものが誰か別の人の宝物だ(った)ってことを、きちんと認められない自分っていうのがいて、おもちゃをとられた子供みたいに不満げになって、というよりもさらに、ふてくされそうになっている自分の存在を認められなくて、本当は「そりゃそうだ、普通のことだ、こんなに人間がいるんだから」って涼しい顔でやり過ごすことだってできるはずなのにね、せめぎあったりした。

 

でも今は、その事実をちゃんと受け止められる。自分だけのものじゃないし、自分だって誰かからそれをわけてもらって、新しい色の世界を見たり聞いたりした。多くの人は今までもちゃんとわかったうえでそうしてきたんだろうけど。自分の場合はやっとできるようになったよ。多くの人の、ひとつひとつの営みが世界を動かしていることを、肌で感じることができる。隣のひとがくしゃみして、今日も地球は廻ってる、みたいなね。ひとりひとりにできることがあって、宝物があって、それを携えながら生きていることを、自分も生きながらにして想うことができる、そして今日も少しずつ世界が変わってる(かもしれない)、そのことを素直に嬉しく思うし、それが生きていてもいいかなって思う理由にもなっている。そんな自分のことを好きだなとも、たまにだけど思う。生きててよかったなとかも。たまにだけど。

 

 

 

追記: 覚えていないがなにかええことがあったんやな。単純でばかなわたしだ。