夢日記11/8

 

「電化製品が鳴く」というほんとうのようなはなし

 

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大学の食堂の入り口付近の、リアルだと木が生えているところがあるのですが、石段になって、そこに女の人が腰かけて何やら電話をしている。

わたしは食堂入り口をはさんで反対側の椅子に座ってYouTubeを見ている。

霧が濃くて(だから石段がどこまで続いているのかわからない)肌寒い、半袖だから?でも植物は熱帯のものだし湿度も高い、肌に水分がまとわりついてくる感覚があった。

 

女の人は、髪の短いほそいすっとしたさっぱりした人で(後ろ姿しかみていないけれど)耳にはピアスが光ったりしていた。iPhoneで、東南アジアの方の若い男の人としゃべっている。

「電化製品が鳴くっていう現象があるんだ。電流がみだれてコードの隙間からわずかに電子が放出されるときに、鳥みたいにそれが起こるんだよ。単音だったり、音階だったりするんだ」

遠くにいたはずだけどその声はしっかり聞こえて、これじゃ盗み聞きだ、と思った。わたしの手元にある画面はちょうどその「電化製品が鳴く」現象の動画を再生している。これじゃ女の人に気づかれてしまう。

 

ばれないようにそっと音量を小さくしてから電源を切って、話し込んでいる女の人の前を足早に通り抜けた。

 

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おしまい。